社畜やってる場合じゃねぇ!

週休0日制の研究室に通うラボ畜だった社畜の雑多な日常を更新するだけのライフログ

『代替医療解剖』の第Ⅰ章を読み終えた感想

現在、『銃・病原菌・鉄』のほかに

サイモン・シン、エツァート・エルンストの

代替医療解剖』を読み進めております。

やっと第Ⅰ章読み終えました。

 

得られたものとしては・・・

 

・科学的根拠に基づく根拠を示すべきである

・優れた研究は発表しなければならない

 

ということかな。

 

まず一つ目は前回読んだことのある『宇宙創成』にも関係があるのだが、

優れた医療というものが何かということは

感覚やその時の社会風潮、個人の偏見によるものでなく、

事実と数字によって語られるべきであるということ。

 

これまでの科学史の初期において

この部分がかなりかけていたそうである。

特に驚いたのは、現在では当たり前となっている

臨床試験がジェームズ・リンドによって

1746年に初めて切り開かれたそうだ。

それまでは知人の医者からいい方法を聞いたりなど

かなりあやふやなことで医療を進めていた。

(誤解を招きそうであるが、彼らは別に手を抜いているとかではなく

その時の最善の手を尽くしていたのである)

 

二つ目は先ほどのことに関わるが、

せっかく臨床試験のとっかかりがなされていたと思われた

ジェームズ・リンドの研究は彼の性格(内気な性格)から

発表されず、33年後にして

ギルハード・ブレーンによって進められる。

 

このようにどんなに優れた成果を上げたとしても

それらが認知されなければ何も生み出さないのである。

しかもそれは早ければ早い方がいい。

実際このリンドによる成果は

その後の医学界に多大なる影響を与えている。

その分33年間が空白となるのは

残念すぎる・・・

 

現在第2章を読み始めている。

この本では医療知識だけでなく

上記の用な考えも得られるのではないだろうか。

 

 

代替医療解剖 (新潮文庫)

代替医療解剖 (新潮文庫)